「メタリック・ドミング」とは、狭幅ラベル印刷における新しい独自の効果を指します。回転式スクリーン印刷で作成されたレリーフにより、金属のような光沢と浮き出た構造が生まれます。メタリック・ドミングの独自性はどこにあるのでしょうか?非常にシンプルです。紙やプラスチックフィルム(例えばチューブラミネートや透明な自己粘着材など)に、持続的な金属レリーフ効果が施される点です。
「メタリック・ドミング」では、印刷画像を回転スクリーン印刷で転写します。その後、浮き彫り部分に金属フィルムをラミネート加工します。この技術の特長は、プラスチックに永久的な金属の浮き彫り効果を施した印刷画像を生産できる点です。これは、ラベル市場においてプラスチックにエンボス効果を与える唯一の製造方法です。なぜなら、熱転写箔押しを除けば、プラスチックは他の素材と異なりエンボス加工が不可能だからです。「メタリック・ドミング」は、この技術的な課題をアプリケーション分野で解決しています。
「メタリック・ドミング」では、熱反応型接着剤をスクリーン印刷(例:Gallus Screeny DY)で塗布し、その後UV光で乾燥させます。次に、塗布された印刷画像に熱活性型金属フィルムをラミネートします。フィルムは、加熱された柔らかいラミネートシリンダーで接着剤に圧着されます。この過程で、フィルムは塗布された接着剤を包み込み、同時に接着剤と共にラミネートシリンダーによって加熱されます。この「ラミネートプロセス」により、接着剤が再活性化され、フィルムが活性化されます。熱活性化により、フィルムは接着剤に接着したままになります。その後、印刷画像が冷却され、金属の浮き彫り効果が見えるようになります – これが「メタリック・ドミング効果」です。